
深夜に短パンの未来を考えていた
深夜0時を回った。クーラーを弱めた部屋でスマホを眺めていると、「短パンおじさん」という言葉が目に飛び込んできた。大人が洒落て見える夏コーデを紹介する記事らしい。僕は履き古した短パンでソファにだらりと座っている。まさに短パンおじさんだ。記事によれば、ミドルエイジの男性が夏に短パンを履くのは若い女性から不評らしい。パーカおじさんに続き、やり玉にあがっているらしい。パーカはともかく、短パンは夏の必需品だろうと僕は思う。確かに、街で見かける短パン姿の男性はお世辞にも洒落ているとは言いがたい。くたびれたTシャツにサンダル、みたいな組み合わせが多い。僕自身、今日もそんな格好でコンビニに行った。涼しさ最優先で、つい手が伸びるのだ。部屋着としての短パンは最高だ。動きやすいし、洗濯も楽だ。流行に疎い僕は、これまで深く考えたことがなかった。記事を読み進めると、素材や丈、合わせる靴で印象が変わると書いてある。ロングソックスを組み合わせると今風だとか。どうやら世の中は、短パン一つとっても進化しているらしい。暗い部屋で、自分の膝小僧を見下ろした。毛深くてみっともない。でも、これが僕の脚だ。明日、新しい短パンを買いに行こうか。いや、たぶんいつものやつを履く。スマホの画面を閉じると、部屋の静けさが戻った。クーラーの音だけがやけに大きく聞こえる。








