
深夜のエアコン、風向きを変えたら止まらなかった
深夜二時過ぎ、目が覚めてしまった。寝汗が気持ち悪くて、エアコンのリモコンを手に取った。風向きが下向きのままだと、冷気が直接体に当たる。設定温度はそのままに、風向きボタンを押した。
リモコンの小さな表示が、下向きの矢印から横向きに変わった。それだけのはずだった。ところが、エアコン本体から出る風の音が、急に大きくなった。風量を変えたわけでもないのに、冷気が部屋の中をぐるぐる回り始めた。
何度もリモコンを押して、風向きを戻そうとした。表示は元に戻ったのに、風の音はおさまらない。首を傾げながら、本体のランプを見つめた。オレンジ色の小さなランプが、何かの合図のように点滅している。
そういえば、先週も似たことがあった。風向きを変えたとき、少し変な音がした。あのときはすぐに直ったから、気に留めなかった。今夜は、どうも様子が違うみたいだ。
迷った末、電源ボタンを押した。エアコンは静かになったが、部屋の空気がむっとする。窓を開けると、夜の風が入ってきた。外は思いのほか涼しい。エアコン止めたままでも、大丈夫かもしれない。
リモコンを置いて、もう一度横になった。天井のシミが暗闇に浮かんで見える。あのランプの点滅は、何だったんだろう。朝になったら、説明書を見てみよう。そんなことを考えているうちに、眠気が戻ってきた。








