雨上がりの側溝と鍵の感触

雨上がりの朝、街角の側溝の水の筋とポケットから覗く鍵

側溝の水筋

雨上がりの朝、アスファルトの端で側溝が静かに水を引いていく。切り取られたコンクリートの縁に、細い光の筋がいくつも残っている。

ポケットの鍵

鍵を指先で確かめる。冷えと軽い重みが、ポケットの布の中でほどけるように馴染む。門の前で止まると、濡れた金属がかすかに擦れる音がした。

入る動作

同じ向きで探るだけで、引っかかりが減る。急がずに回すと、鍵穴の縁も落ち着く。こんなふうに、小さな手順が道を作る日もある。次は、どこで同じ感触を確かめるだろう。