18:12、駅から少し離れたバス停に着いた。頭上の透明パネルがまだ冷たく、時刻表の紙の端だけが薄く濡れている。指先でそっと触れると、水の膜がぺたりとついて、すぐに私の体温で曇りがほどけた。
濡れた時刻表の端
金属の縁には雨の筋が細く残っていて、風が吹くたびに光の帯が揺れる。足元のアスファルトも黒く沈んで、靴底が鳴るまでの間が長い。
待つ時間の呼吸
近くの街路樹の新芽がやわらかく揺れて、遠いエンジン音が一度だけ途切れた。あの濡れた端に、何を見てしまったんだろう。
バスが来る前に、私は紙の角をもう一度確かめて、手を引いた。
