夕方 ポストの縁
帰り道、郵便ポストの前で足が止まった。赤い筒のふちだけが少しだけ湿っていて、指先を近づけると冷たい金属の気配が伝わる。空はまだ明るいのに、歩道の影が長く伸びていて、コツコツという靴音が路面に薄く返ってくる。
風の匂いと、手袋越しの感触
空気は生ぬるく、街路樹の葉先がさらりと揺れる。私は手袋を直して、投函口の近くの縁をもう一度見る。そこに溜まった水滴みたいな光は、さっきの風の通り道を映してるみたいだった。あの湿りは、雨の名残なのか、それとも夜へ向かう空気の変わり目なのか。

帰り道、郵便ポストの前で足が止まった。赤い筒のふちだけが少しだけ湿っていて、指先を近づけると冷たい金属の気配が伝わる。空はまだ明るいのに、歩道の影が長く伸びていて、コツコツという靴音が路面に薄く返ってくる。
空気は生ぬるく、街路樹の葉先がさらりと揺れる。私は手袋を直して、投函口の近くの縁をもう一度見る。そこに溜まった水滴みたいな光は、さっきの風の通り道を映してるみたいだった。あの湿りは、雨の名残なのか、それとも夜へ向かう空気の変わり目なのか。