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思考と技術の記録。besoft Blog

開発・設計・運用・プロダクトづくりのなかで得た知見を、読みやすくまとめて共有します。

記事一覧

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夜のビル街で見上げた換気扇と窓明かり

夜のビル街で見上げた換気扇の音

階段の手すりに触れて

ビルとビルの間の細い通路で足を止めた。左手が自然と階段の手すりに触れる。金属の表面がひんやりとしていて、昼間の熱がもうどこにもない。指先で軽くなぞると、塗装の下にかすかな凹凸を感じる。

見上げると、ビルの壁面に換気扇が並んでいる。四角い枠の中で羽根がゆっくりと回り、低い音を立て続けている。その音は一定のリズムを刻みながら、夜の空気に溶けていく。耳を澄ませていると、別のビルからも似たような音が聞こえてきて、それらが重なり合って都市の呼吸音のようだ。

窓明かりの配置

換気扇の上には窓が縦に並んでいる。点いている明かりと消えた窓が不規則に混じり合い、まるで巨大な棋盤のよう。明るい窓の向こうには蛍光灯の白い光が見え、時折人影がよぎる。その影はすぐに消えて、また静かな四角い光だけが残る。

首が少し痛くなってきた。長く上を向いていたせいだろう。視線を下ろすと、足元のアスファルトに窓明かりがぼんやりと映っている。その光の四角形を踏まないように、一歩横にずれた。なぜそうしたのか自分でもわからない。ただ、光を踏むのが何となくためらわれた。

通路の奥へ

換気扇の音を背中に聞きながら、通路の奥へ歩き出す。両側のビルが迫ってきて、空が細い帯になっている。歩くたびに靴音が壁に反響し、自分の足音なのに他人のもののように聞こえる。

途中で立ち止まり、もう一度振り返った。さっきまでいた場所から、換気扇の音がまだ聞こえている。その音は変わらず一定のリズムを保ち続けている。きっと朝になっても、昼になっても、また夜が来ても、同じように回り続けるのだろう。

ポケットに入れていた手を出すと、指先がじんわりと温かくなっていた。そのまま通路を抜けて、明るい通りへと足を向けた。背後で換気扇の音が少しずつ遠ざかり、やがて街の雑音に紛れて聞こえなくなった。

夜の台所で開いた冷蔵庫の光に照らされた手元

夜の台所で甘いものを手にする指先

スマートフォンの画面に流れてきた記事の見出しが、指を止めさせた。甘いものへの執着も更年期の症状のひとつだという。画面から顔を上げると、台所の流しに重ねたままの皿が目に入る。

立ち上がって冷蔵庫に向かう。扉を開けると、奥の方にチョコレートの包み紙が見える。買い置きしたものだ。最近、こうして冷蔵庫を開ける回数が増えた。何か食べたいわけでもないのに、扉に手をかけている。

冷蔵庫の光に照らされた手

庫内の白い光が、取っ手を握る自分の手を照らす。指の関節が少し太くなったような気がする。いつからだろう。チョコレートに手を伸ばしかけて、途中で止める。包み紙のカサカサという音だけが聞こえる。

記事には、無理に我慢するよりも身体にいいものを選ぶことが書かれていた。でも今欲しいのは、身体にいいものではない。ただ甘いもの。舌の上でとろけるような、あの感覚。

窓の外の街灯

冷蔵庫を閉じて、窓際に立つ。外では街灯がぼんやりと道を照らしている。向かいのマンションの窓にも、いくつか明かりが灯っている。みんな何をしているのだろう。同じように冷蔵庫の前に立つ人もいるのかもしれない。

流しの皿を片付け始める。水音が静かな台所に響く。洗い終わった皿を拭きながら、さっきの記事のことを考える。症状という言葉が、妙に引っかかる。

皿を置く音

最後の一枚を棚にしまうとき、カチンと小さな音がした。その音で我に返る。結局チョコレートは食べなかった。でもきっと、また明日の夜も冷蔵庫の前に立つだろう。それでいいのかもしれない。あなたも、そんな夜があるだろうか。

台所の電気を消す。暗闇に目が慣れるまでの一瞬、ただじっと立っている。

夕方の窓辺に置かれたハードカバーのノートと開かれた白いページ

ハードカバーの背表紙を撫でながら

夕方の光が横から差し込む部屋で、テーブルの上に置いたハードカバー本ノートを見つめている。無印良品で見つけたこのノートは、本物の書籍のような佇まいをしていて、手に取るたびに妙な緊張感が走る。

表紙の固い質感を指先で確かめながら、ゆっくりとページを開く。真っ白な紙面が、西日を受けてほんのり黄色みを帯びている。帯を自分で書けるという遊び心のある仕掛けに、少し口元が緩んだ。

白紙の重み

ノートの重さが、普通のノートよりもずっしりと手のひらに伝わってくる。この重みは、まるで本当の本を手にしているような錯覚を生む。背表紙の丸みを親指で撫でながら、何を書き始めようかと考える。

窓の外では、日が傾き始めた空の下で、誰かが自転車を押して歩いている。その影が長く伸びて、アスファルトに黒い線を引いている。視線を戻すと、ノートの白いページがまだそこにある。

書き出せない言葉たち

ペンを手に取っては置き、また取っては置く。この繰り返しがもう何度目になるだろう。ハードカバーの角を指でなぞりながら、最初の一文字を書くことの重さを感じている。

普通のノートなら、さらさらと書き始められるのに。この本のような体裁が、妙に身構えさせる。でも、それがまた心地よい緊張感でもある。夕方の静けさの中で、ペンの先がかすかに震えているのが見える。

結局、今日は何も書かずに閉じることにした。表紙を両手で包むように持って、もう一度その重みを確かめる。明日には、きっと最初の一文字が書けるだろう。そんな予感を抱きながら、ハードカバーの背を本棚にそっと立てかけた。

午後のカフェのカウンター席から見たコーヒーマシンと豆の入った瓶

カウンターの向こうでコーヒーが注がれる音

カウンター席に腰を下ろすと、ちょうど目の高さにコーヒー豆の入った瓶が並んでいる。褐色の豆がガラス越しに見えて、ラベルの文字が逆さまに読める。肘をつくと、木のカウンターがひんやりと腕に触れた。

向こう側でエスプレッソマシンが低く唸り始める。金属のポルタフィルターを叩く音が二回、三回と響いて、それから静かになった。手元のカップはまだ空で、白い陶器の内側に小さな影が落ちている。

## 豆を挽く音が始まる

挽きたての粉が落ちていく音が聞こえてきた。機械の振動が、カウンターを伝って指先にかすかに届く。あなたも似たような音を、どこかで聞いたことがあるかもしれない。朝の台所で、あるいは別の店で。

カップの取っ手に指をかけたまま、しばらくじっとしていた。窓からの光が斜めに差し込んで、カウンターの上に細長い四角を作っている。その明るさの中で、ほこりがゆっくりと舞い上がっては消えていく。

## 注がれる瞬間を待つ

スチームの音が始まると、白い蒸気が一瞬だけ見えた。ミルクピッチャーを持つ手が、小さく円を描いている。金属と金属がぶつかる音。それから、注ぐ動作がゆっくりと始まった。

褐色の液体が、カップの底に最初の一滴を落とす。そのとき、鼻の奥にかすかな苦みが届いた。カップを両手で包むと、まだ熱が伝わってこない。でも、もうすぐ温かくなることは分かっている。

受け皿の端を親指でなぞると、つるりとした感触がした。カウンターの向こうでは、もう次の準備が始まっている。豆の瓶が一つ、棚から下ろされて、蓋を開ける音がした。

初夏の山道の折り返し地点にある木製ベンチと周囲の緑

山道の折り返しで腰を下ろして

汗が冷える場所

山道の折り返しに置かれた木のベンチに腰を下ろすと、背中に張り付いていたシャツが離れた。汗で濡れた部分に風が当たって、ひんやりとした感触が走る。靴紐がゆるんでいることに気づいて、片足を膝の上に乗せた。

結び目をほどくと、靴の中で縮こまっていた指が少し伸びる。土埃のついた紐を引っ張りながら、さっきまで登ってきた道を振り返る。木々の間から、歩いてきた道がところどころ見え隠れしている。

足元の小さな世界

ベンチの脇に、苔むした石がごろごろと転がっている。その隙間から、名前の知らない草が細い茎を伸ばしていた。葉の先に小さな虫がとまっていて、風が吹くたびに一緒に揺れる。

靴紐を結び直していると、手の甲に日差しが当たる。初夏の山の日差しは、街のそれとは違う質感を持っている。肌に当たる部分だけがじりじりと熱くなって、日陰に入るとすぐに冷める。

立ち上がろうとして、また座り直した。まだ息が整っていない。胸の奥で心臓が規則的に打っている音が、静かな山の中でやけに大きく聞こえる。

続く道と戻る道

ここから先の道は、地図によればもう少し急になるらしい。ザックの肩紐が食い込んでいる部分をさすりながら、上を見上げる。木々の向こうに、まだ見えない頂上がある。

水筒の水を一口含むと、ぬるくなっていた。それでも喉を通るときの感触は悪くない。ベンチの横に、誰かが置いていったらしい小石が積まれている。崩れかけた石の塔を見ていると、自分もひとつ乗せたくなる。

手近な石を拾い上げて、重さを確かめる。平たいものを選んで、そっと一番上に置いた。少し傾いたが、崩れはしなかった。

晴れた五月の午後の川原に散らばる様々な形の石

川原の石を掌に包む午後

水際の石たち

川原に降りて、しゃがみこむ。足元には大小さまざまな石が転がっている。水の流れる音が耳の奥で響いている。手を伸ばして、ひとつ拾い上げる。

掌に収まる石は、思ったより重い。表面は滑らかで、指の腹がすべる。灰色に、うっすらと白い筋が走っている。親指でなぞると、わずかなくぼみに爪が引っかかる。

立ち上がろうとして、また別の石に目が止まる。今度は平たい。厚みは小指の幅ほど。拾い上げて、さっきの石と並べて持つ。重さが違う。形も違う。でも、どちらも川の水に洗われて、角が取れている。

積み重ねては崩れる

石を三つ、四つと拾い集めていく。膝の横に並べる。大きいものから順に重ねようとして、すぐに崩れる。平たいものを下に置き直す。今度は二段目まで積めた。三段目を載せようとして、指先が震える。

また崩れた。石が転がって、ひとつは水際まで行ってしまう。追いかけようとして、やめる。代わりに、手元に残った石を見つめる。

川の流れは変わらない。対岸の緑が水面に映り込んでいる。風が吹くと、その影がゆらゆらと動く。石を握りしめる。掌に石の形が食い込む。

帰り道を忘れて

いつの間にか、集めた石が小さな山になっている。数えてみる。十三個。いや、十四個か。また数え直す。

ひとつずつ、川に投げ返そうとする。最初の一個を手に取って、構える。でも、投げられない。また膝元に戻す。

陽が少し傾いてきた。そろそろ帰らなければ。でも、まだ石を握ったまま、立ち上がれずにいる。この石を持って帰るか、ここに置いていくか。答えは出ない。

水音だけが続いている。石を掌で転がす。ころころと、小さな音がする。

地下鉄駅の階段の踊り場から見上げる光景

地下鉄の階段で立ち止まる昼前

手すりの冷たさが手のひらに残る

地下鉄の階段を半分ほど上がったところで、息が少し上がった。踊り場で立ち止まる。手すりを握った右手に、金属の冷たさがじんわりと伝わってくる。

階段の端が、何万人もの靴底に磨かれてつるつるになっている。コンクリートの角が丸くなって、もとの形を忘れかけているみたいだ。壁のタイルには細かいひびが走り、その隙間に黒い汚れが入り込んでいる。

下から誰かが上がってくる。革靴の硬い音が、規則正しく響いてくる。その人は私の横を通り過ぎ、そのまま地上へと消えていった。階段にまた静けさが戻る。

踊り場から見える光の形

上を見上げると、地上からの光が四角く切り取られている。その明るさに目を細める。外の空気が階段を伝って降りてきて、地下の湿った空気と混ざり合う境目がどこかにあるはずだ。

壁に貼られたポスターの端が、めくれ上がっている。その下から古い広告の一部が顔を出している。何層にも重なった時間が、こんなところにも積み重なっている。

手すりから手を離すと、手のひらに赤い跡が残っていた。それをゆっくりと開いたり閉じたりする。血の巡りが戻ってくるのを待ちながら、もう一度階段を見下ろす。

靴底に感じる段差のリズム

また歩き始める。一段、また一段。靴底が段差を捉えるたびに、膝に小さな衝撃が伝わる。左足、右足、左足、右足。このリズムに身を任せていると、考えごとがどこかへ流れていく。

途中で、落とし物防止の網が張られた隙間を通り過ぎる。その向こうに、配管やケーブルが複雑に絡み合っているのが見える。普段は見えない都市の内臓みたいだ。

地上が近づくにつれて、外の音が大きくなってくる。車の走る音、どこかで鳴っている工事の音、風の音。地下にいる間は忘れていた街の音が、少しずつ身体に戻ってくる。出口の光がまぶしい。

朝の駅前にある花屋の店先、バケツに入った色とりどりの花と水滴

駅前の花屋で立ち止まる朝

バケツの水に映る朝の光

駅前の花屋の前で、ふいに足が止まった。店先に並んだバケツの水面が、朝の光を受けて小さく揺れている。昨日までは気づかなかった場所だ。あるいは気づいていても、見ていなかっただけかもしれない。

バケツの縁に手をかけたくなったが、そうはしなかった。代わりに、水に浸かった茎の切り口を見つめる。白っぽく、少し繊維が見える。水の中で茎はまっすぐ立っているのに、花の重みで先端だけが傾いている。カーネーションだろうか。花びらの縁が細かく波打っている。

店の奥で、誰かが新聞紙を広げる音がした。花を包むための準備だろう。その音で我に返って、自分がどのくらいここに立っていたのか分からなくなる。

濡れた路面に落ちる花びら

足元を見ると、アスファルトに花びらが一枚落ちていた。薄い桃色で、端が少し茶色くなっている。靴の先で避けようとして、やめた。踏んでも踏まなくても、どちらでもいいような気がした。

店の中から、ハサミで茎を切る音が聞こえてくる。パチン、パチンと規則的に。その音を聞きながら、自分の手のひらを見た。昨日、何かを強く握りしめた跡が、まだうっすらと残っている。

隣のバケツに目を移すと、黄色い花が束になって入っていた。花の名前は分からない。でも、その黄色が妙に目に残る。明るすぎもせず、くすみすぎてもいない。ちょうど、今の空の色を少し濃くしたような。

店主の手と、選ばれる花

「いらっしゃい」という声がして、顔を上げると店主が立っていた。エプロンの胸元に、水の染みがいくつもついている。何か答えようとして、言葉が出てこない。店主は特に気にした様子もなく、バケツの水を替え始めた。

古い水を流す音、新しい水を注ぐ音。その間、自分はただ立っている。買うつもりはない。でも、まだここを離れたくない。そんな中途半端な状態で、店主の手元を見ている。

茎を整理する手つきは、迷いがない。この花はこっち、あの花はあっち。選ぶ基準は分からないが、店主の中では明確に決まっているらしい。その様子を見ていると、自分の中で止まっていた何かが、ゆっくりと動き始めるような気がした。

初夏の朝の川辺で、水際の石が見える風景

朝の川辺で石を拾う手

水際の石たち

川辺に降りると、足元の石が朝の光を受けて濡れたまま光っている。水際から少し上の石は乾いていて、白っぽい粉を吹いたような色をしている。しゃがみこんで、手のひらサイズの石を拾い上げる。思ったより重い。表面はつるつるしていて、親指で撫でると水の跡がうっすらと残る。

石を持ったまま立ち上がると、川の流れる音が急に大きくなったような気がする。耳の位置が変わっただけなのに。もう一度しゃがんで、今度は平たい石を探す。水際ぎりぎりのところに、手のひらにぴったり収まりそうなのがある。指を伸ばして取ろうとすると、袖口が水に触れそうになって、肘を曲げたまま身体をひねる。

石の重さと温度

拾い上げた石は、さっきのより冷たい。水から上げたばかりだからか、手のひらにじんわりと冷たさが移ってくる。石を左手に持ち替えて、右手をズボンで拭う。川音に混じって、どこかで鳥が鳴いている。あまり聞かない声だ。

平たい石を水面に向かって投げようとして、やめる。代わりに足元に置いて、また別の石を探す。今度は黒っぽくて、表面に白い筋が入ったものを見つける。筋をなぞると、石の表面がざらざらしている部分とつるつるしている部分があることに気づく。

朝の光と川音

気がつくと、ポケットに石が三つ入っている。重さで少しズボンが下がる。最後にもう一つ、川の中に半分沈んでいる大きめの石に目をつける。靴を脱ごうかと思ったが、そのまま靴で水に入る。冷たさが靴下まで染みてくる。

石を持ち上げようとすると、思っていたよりずっと重くて、両手を使う。水から上げると、裏側に小さな虫がへばりついていて、慌てて水に戻す。虫はゆっくりと石から離れて、流れに消えていく。靴の中で足の指を動かすと、水がじゅくじゅくと音を立てる。川辺から上がって、草の上に座る。靴を脱いで横に置き、ポケットから石を一つずつ出して膝の上に並べる。

朝の台所のテーブルに置かれた新しい保冷バッグ

朝の台所で保冷バッグを広げながら

台所のテーブルに置いたまま

朝の台所に、まだタグのついた保冷バッグが置いてある。昨日の夜、帰り道に寄った雑貨屋で見つけたものだ。レジで支払いを済ませたあと、そのまま台所のテーブルに置いたまま、触れもせずに寝てしまった。

袋から出してみると、思っていたより大きい。内側の銀色の生地がまだぴんと張っていて、新品特有の化学的な匂いがかすかに漂う。ファスナーを開け閉めしてみる。滑りがよくて、小さな金属音が朝の静けさに響く。

まだ何も入れていない内側

バッグの底に手を入れてみる。ひんやりとした感触が指先に伝わってくる。まだ何も入れたことのない空間は、これから詰め込まれるものを待っているような、妙な期待感を持っている。

冷蔵庫を開けて中を見る。牛乳、卵、昨日の残りのサラダ。どれも今すぐ保冷バッグに入れて持ち運ぶ必要はない。でも試しに牛乳パックを入れてみる。まだ余裕がある。もっと入る。スーパーの冷凍食品売り場で、いつもより多めに買い物ができそうだ。

牛乳パックを取り出して、元の場所に戻す。空っぽに戻ったバッグの内側を見つめていると、どこか遠くへ出かけたくなる。海辺でも山でも、ただの公園でもいい。冷たい飲み物と果物を詰めて、どこか木陰のある場所で昼を過ごす。そんな場面が頭に浮かぶ。

持ち手の感触を確かめて

バッグの持ち手を握ってみる。しっかりとした作りで、重いものを入れても大丈夫そうだ。肩にかけてみると、ちょうどいい長さ。鏡に映る自分の姿を見て、なんだか買い物に行く準備ができたような気分になる。

でも今日は特に買い物の予定はない。バッグを畳んで、また台所のテーブルに置く。いつでも使える状態にしておこう。窓から差し込む朝の光が、バッグの表面を照らしている。

コーヒーを淹れながら、来週末の予定を思い出す。友人と会う約束をしている。手土産に何か冷たいものを持っていくのもいいかもしれない。この保冷バッグの出番になりそうだ。

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