藤の花房が揺れる朝

朝の光に照らされた藤棚と垂れ下がる紫色の花房

垂れ下がる紫の花房

公園の藤棚を見上げると、無数の花房が風にそよいでいる。薄紫から濃い紫へと移り変わるグラデーションが、朝の光を受けて輝いていた。

ベンチに腰を下ろすと、甘い香りがふわりと鼻をくすぐる。この季節特有の、少し湿り気を帯びた風が頬を撫でていく。あなたの街にも、こんな藤棚はあるだろうか。

青葉の隙間から差す光

藤棚の上には、若々しい青葉が茂っている。その隙間から漏れる光が、地面に揺れる影絵を描いていた。時折、スズメたちが枝から枝へと飛び移る音が響く。

初夏の生き物たち

耳を澄ませば、どこかでツバメの鳴き声も聞こえてくる。巣作りの季節なのだろう。藤の花に誘われて、小さな蜂も忙しそうに飛び回っていた。

立ち上がって歩き始めると、靴底から伝わる砂利の感触が心地よい。もう少しすれば梅雨が来るけれど、今はこの爽やかな初夏の空気を存分に楽しみたいと思う。