机の上の静けさ
暗がりに吸い込まれそうな書斎の机。手元を照らすランプの光は、ゆらりと揺れながら周囲の影を踊らせている。紙の束が無造作に重なり、角が少しそり返っている。指先が触れた瞬間、細かなホコリがわずかに舞い上がった。
夜の風景の中で
窓の外は濡れた夜道の気配もなく、ただ静謐な湿度が部屋の空気を満たしている。遠くの街灯のぼんやりした灯りが、ガラス越しに細い筋のように見える。咳払いをしたくなるような引き締まった空気の中、身体の一部が微かに震え、慌てて袖を伸ばす。
時の重みを感じる
時計の秒針の音が、やけに鮮明に耳に届く。腕を机に乗せていると、肌触りの硬い木の冷たさがじんわり身体を引き戻す。深呼吸がひとつ、またひとつ。どうにも動かしにくい身体の先に、布団が待っていることだけが確かだ。
