雨上がりの窓辺
窓に残った水滴が揺れる。外はまだしっとりと濡れているが、音は近くで止んでいる。傘の先端が静かに滴を落とし、淡い光がガラスの向こうに揺らめく。鉢植えの小さな花びらはしっとりと丸まって、きらりと濡れた表面に微かな光を浮かべている。
声にならない言葉
指先が花の葉の縁に触れた。温度は冷たくもなく、湿りの余韻だけが残っている。小さな存在がわずかな声を漏らすような気配に、視線は自然と覗き込む。言葉にはならないけれど、その空気感のなかに意味が潜んでいるように思えた。
漂う季節の息遣い
何気ない静かな間に、季節の深まりが紛れ込む。軒先から落ちた葉の残る通りでは、色の濃淡が夏の重さを感じさせる。花はその中心で、知られざる小さな話を続けている。手元の花言葉は遠く、けれど確かに届く音だった。
