The Silent Anticipation of Peony Buds

机の上に置かれたシャクヤクの蕾と万年筆

卓上の小さな初夏

昼間、花屋の店先で見つけたシャクヤクの蕾を、透明なガラスの瓶に生けて机の隅に置いてみました。まだ固く丸まった薄紅色の球体は、しんと静まり返った夜の部屋の中で、ひっそりと自分の出番を待っているかのようです。

綻びゆく時間への期待

ほんのりと色づく花弁の重なりを眺めていると、すぐそこまで来ている初夏の気配がゆっくりと満ちていくのを感じます。柔らかな大輪の花が開くのは明日でしょうか、それとも明後日でしょうか。

引き出しから使い慣れた万年筆を取り出し、白紙のノートに向かいます。花の目覚めを想像しながら机に向かうこの穏やかな時間が、慌ただしかった日々の疲れを心地よく溶かしてくれます。