歩道の端に見つけた季節のかけら

歩道の端に落ちた緑の小さな葉と草の細部のクローズアップ

歩道の端に降り積もるもの

見慣れた歩道の隅に、いつの間にか小さな葉が落ちている。乾いたコンクリートの隙間から覗く草の緑が、周囲の灰色にほんの少しの彩りを添える。風が吹いた後か、見上げれば隣の街路樹から零れ落ちたのだろうか。踏まれた形跡のあるひと葉に、かすかに指を触れた。冷たさとも柔らかさともつかない手応えが伝わると、視線は自然ともっと小さな植物へ移った。

ひと息つく街の片隅で

立ち止まった足元では、影がゆらりと揺れていた。太陽の光は穏やかに伸び、コンクリートの表面に細かな凹凸を映し出す。近くの電柱には古い小さな広告の紙片が貼られていて、その端が風に揺れて微かな音を立てる。気づかぬうちに視線は路面の細部に釘づけになり、周囲のざわめきは遠くへ押しやられていた。

見過ごした時間の断片

人が行き交う足音の隙間に、小さな葉が見せる時の流れが沈んでいる。通り過ぎるたびに踏まれてきたのに、まだ存在を主張するそのかたちは、どこか凛としていて動かせない。ふと、誰かが足を止めてくれれば、この一瞬がどこかへ紛れずに残るのかもしれないと思った。けれど立ち去る足音は繰り返し、静かなその葉は変わらずそこにあった。