イオンレイクタウンに新しい顔
午後の曇り空が続くなか、近所のイオンレイクタウンに新しくオープンした西武・そごうの小型百貨店が頭に浮かんだ。普段足が向かない場所にできたと聞いて、ふと気になる心持ちになっている。通り過ぎる幾人かの買い物客の表情の中に、期待や戸惑いの中間のような微かな彩りが見えた。
日常の中にちょっとした非日常を
ブランドやヨックモックのような有名店が店内に並ぶらしいが、ここで過ごす時間は、いつもの買い物とは少し違いそうだ。手に取る商品の選び方や陳列のゆとり、会話のかすかな節回しにまで、かつて見知らぬ道を歩いていた頃の記憶がかぶさる。そんな小さな変化に心がざわつくのは、知らないものがすぐそばにある証拠だろう。
ふとした合間の観察
店の外では、カートを押す指の動きがわずかに止まり、手を伸ばしたひとりが何かを確かめる。近くのベンチでは、ペットボトルの蓋を回そうとして握りの強さが過ぎてしまった手がふと震える。そういうささやかな場面が、まるで自分の中の忘れていたひとかけらを映す鏡のようだ。午後の曇り空の光は、そんな心の揺らぎを側面から静かに照らしている。
あの新しい小型百貨店は、少しずつ誰かの生活に溶け込んでいくだろう。自分もまた、どこかでその風景の中にいる気がして、足を止めてしまう午後である。
