窓辺を通り抜ける春の香り
窓を開けると、少しひんやりとした、でも柔らかな春の風が部屋に流れ込んできました。4月の終わり、外の木々はいつの間にか鮮やかな若葉に包まれています。
揺れる影を眺めて
今日は急ぐ必要もありません。揺れる葉の影が机の上をゆっくりと通り過ぎるのを、椅子に深く腰掛けて、ただ眺めています。傍らには、書きかけの言葉を待つ万年筆が一本。光を反射して静かに佇んでいます。
風が頬をなでるたび、重たかった心が少しずつ軽くなっていくのを感じます。特別なことは何も起きないけれど、この穏やかな空気だけで、今は十分満たされているような気がします。心地よい静けさが、部屋の隅々まで満ちていきました。
