麦茶の冷たさと猫の表情
夜のキッチンでふと見つけたのは、ニトリの猫デザイン保冷剤セットだ。ひとつ手に取れば、ゆるりとした猫の顔がこちらを見ている。妙に親しみが湧いて、いつの間にか冷蔵庫から麦茶のボトルを取り出し、冷たさを楽しむ気分にさせる。微かに曇った窓の外を見やると、湿度の高さを感じさせる夜の蒸し暑さが室内よりもリアルだ。
ゆるい猫たちの夏支度
3つ並ぶ保冷剤は、それぞれ微妙に表情が違い、どこか愛嬌がある。真面目そうな猫もいれば、ちょっと眠そうな猫もいる。夏の暑さを忘れるための小道具なのに、見ているうちに心の時間がゆるやかに変わっていく。ひとつひとつの表情をぼんやりと見つめ、無意識に手のひらで包み込んでいると、ほんの少しだけ肩の力が抜けていくようだ。
夜の静まり返った空間の中で
風はほとんどなく、室内の湿り気がじんわり体にまとわりつく。机の上の保冷剤からは、冷気の残り香がかすかに漏れている。窓際のカーテンがわずかな息吹に揺れて、部屋の中に静かな振動が入ってくる。そんな中、ふとスマホのニュースでこの商品を知ったことを思い返す。ささやかな喜びが、夜の静けさに混ざり合い、そっと生活の片隅に溶けていくのだった。
