脱衣所の籠に重ねた一日

夕暮れの薄暗い脱衣所に置かれた白い洗濯籠と畳まれたタオル

脱衣所の床がひんやりと素足に触れる。窓から差し込む光はもう弱くて、洗面台の鏡に映る自分の輪郭もぼんやりしている。シャツのボタンを外しながら、指先が今日の疲れを覚えているのに気づく。

籠の中に落ちる布の音

洗濯籠は洗面台の横、いつもの場所にある。プラスチックの白い籠。側面の編み目から、昨日入れたタオルの端が少しはみ出している。シャツを脱いで籠に入れると、布が布に触れる小さな音がした。

ズボンのポケットから小銭が二枚、床に落ちる。拾い上げて洗面台の端に置く。冷たい硬貨の感触が指に残る。靴下を脱ぐとき、足の親指に引っかかって、いつもより時間がかかった。片方ずつ丸めて籠に入れる。昨日のタオルの上に、今日の服が重なっていく。

布地の間に挟まる時間

籠の中を見下ろすと、朝着たときのシャツの形がまだ残っている。袖の折り目、肩の丸み。あなたもきっと、脱いだばかりの服にまだ体温が残っているのを感じたことがあるだろう。手を伸ばして布地に触れてみる。もう冷たい。

洗面台の蛇口から水滴が落ちる音が、規則正しく響いている。タイルの目地に視線が這う。白い目地の中に、ところどころ薄い汚れが見える。掃除をしなければと思いながら、また籠に目を戻す。

積み重なるものの重さ

脱衣所の隅に置いた体重計の表面に、埃が薄く積もっている。その横を通って、棚からバスタオルを取る。新しいタオルの清潔な匂いが、籠から立ち上る一日の匂いと混ざる。

もう一度籠を見る。明日の朝にはこれらを洗濯機に移すのだろう。でも今は、ただそこにある。布の重なりの中に、今日という日が静かに折り畳まれていく。窓の外はもう暗い。脱衣所の電球が、籠の中の影を深くしている。