公園に着いて最初に座ったベンチの肘掛けが、思っていたより冷たかった。手のひらで触れた瞬間、金属の表面が体温を吸い取っていく感覚がある。
湿った空気の中で
朝の空気は重く、植物の匂いが濃い。ベンチの背もたれに体を預けると、木の部分はまだ夜の冷気を覚えている。足元の砂利道には、昨夜からの湿気が小さな粒となって残っている。
隣のベンチには誰もいない。肘掛けの金属部分に再び手を置いてみると、最初ほど冷たく感じなくなった。体温が少しずつ伝わっているのかもしれない。あなたも朝の公園で、このような小さな温度の変化に気づいたことはあるだろうか。
触れることで知る朝
ベンチの端に置いた手のひらから、金属の冷たさが腕へと伝わっていく。この感覚が、今日という日の始まりを静かに告げている。公園の奥で、葉っぱの間を風が通る音がする。
