駅の手すりに指を置く夕方、満員電車の帰り支度

雨上がりの夕方、東京の駅構内で乗り場前に並ぶ人々の雰囲気

夕方のホーム、乗り場の前まで列がのびていて、まず息を整えるところから始まる。自分の番が来るまで、手すりの冷たさと靴底の感触だけを追って立っている。

乗り込むときは肩が先に動いて、背中の圧に合わせるだけ。座席の近さよりも、出口までの導線を頭の片隅に置いたまま、早く帰りたいのに急いだ分だけ詰まる感じをやり過ごす。

改札の流れが少し緩むたび、次の扉の音が先に聞こえる。やだね、と小さく思いながら、次の揺れに体を預ける。