Whispers of the New Green

夜の窓辺に置かれた万年筆と、新緑の枝を生けた小さな花瓶

夜風が運ぶ、若葉の気配

窓を開けると、夜の風がふわりと部屋に入り込んできました。四月の終わり、東京の街は桜の季節を終え、瑞々しい若葉の香りに包まれています。街灯の下で揺れる葉の影は、昼間よりもずっと深く、静かな力強さを感じさせます。

静寂の中で綴る言葉

机の上には、お気に入りの万年筆と小さなメモ帳。今日見つけた、街角の小さな花の名前を書き留めておきたくなりました。春の夜は短く、けれど穏やかな時間はどこまでも深く続いていくようです。

温かなお茶を一口飲み、少しだけ冷たくなった指先を温めます。季節が移ろう音に耳を澄ませながら、一日の終わりを静かに見送る贅沢。明日の朝、また新しい緑に出会えるのが楽しみでなりません。