動かない手元と机上の重み

曇り空の朝、静かな室内で机に書類や文房具が置かれている様子

曇り窓と静かな空気

薄く雲が広がる朝、机の横に置いた椅子に深く沈みこむ。窓枠を通してまとわりつくような湿度が部屋に入り、肌にぬるりと残る。冷房の控えめな音と、曇り空特有のぼんやりとした光だけが空間を満たしていた。

机上に溜まるもの

積まれた書類、ちぎれた付箋の隅、浅く置いたペン──どれも昨日のまま。マウスを動かしても画面はささやかな通知一枚増えただけ。手は止まったまま、書類の端を何度も指先でなぞってはよれる。変化よりも、同じ場所に留まろうとする体の重さばかりを意識してしまう。

静かな摩擦音

椅子の脚をそっとずらす。ゆっくり軋む音だけが耳に居座る。身体は動かず、膝の上に手を置き直す。それだけで十分、という気配になる。現状維持という言葉がふと浮かぶが、すぐ曇り空に吸い込まれていく。

今朝の結び目

時計も見ないまま、外の色と机の重なりをしばらく眺める。他人には変化のなさが退屈に映るかもしれない。けれど、曇りの日のこの重さも、それなりに身体の芯に残る。