青葉の影を踏みながら

夕方の光が青葉を透かし、路地に落ちる葉影

路地に揺れる葉影

仕事帰りの路地を歩いていると、アスファルトの上に青葉の影が揺れている。風が吹くたび、影も一緒に踊るように動く。まるで地面に別の世界が広がっているみたいだ。

上を見上げれば、夕方の光を透かす若葉が輝いている。まだ柔らかそうな葉の一枚一枚が、光を受けて薄緑色に染まっている。この時期特有の、みずみずしい色合いだ。

風の音と葉擦れ

立ち止まって耳を澄ますと、葉擦れの音が聞こえてくる。さらさら、かさかさ。まだ薄い葉同士がぶつかる音は、秋の枯れ葉とは違って軽やかだ。

影を踏みながら歩くと、まるで葉っぱの上を歩いているような不思議な感覚になる。子どもの頃、影踏み遊びをしたことを思い出す。あの頃は影を踏まれないように必死だったけれど、今は影を踏むことの楽しさを知っている。

薄暮の空気

もうすぐ日が暮れる。西の空がほんのりオレンジ色に染まり始めている。この時間の空気には独特の匂いがある。昼間の熱気が和らいで、どこか甘いような、土っぽいような。

角を曲がると、小さな公園が見えてきた。ベンチに座る人の姿もちらほら。みんな同じように、一日の終わりを静かに過ごしているのだろうか。

青葉の季節は、こんな何気ない道も特別な場所に変えてくれる。明日もまた、この影を踏んで帰ろう。季節が進むにつれて、影の形も少しずつ変わっていくはずだから。