初夏を思わせる夜の気配
窓枠に手をかけると、数週間前とは明らかに違う空気が流れ込んできました。ひんやりとした感触の奥に、ほんの少しだけ湿り気と土の匂いが混じっています。季節が確実に次のステージへと進んでいるサインです。
暗がりに浮かぶ深い緑
ベランダの隅に置いたオリーブの鉢植えに目をやると、街灯のわずかな明かりの中で、新しく伸びた葉がツヤツヤと黒光りしていました。昼間見る爽やかな姿とは異なり、深夜の植物たちはどこか野性的で、底知れぬ力強さを放っています。
開いたままのノートPCから少し離れ、そのシルエットをじっと眺めていると、街が眠りについた後も絶え間なく続く生命の営みを感じ、不思議と背筋が伸びる思いがしました。
