駅前の小さな花壇で足を止める。昨日からの雨が上がったばかりで、葉の表面に丸い水滴が残っている。
濡れた葉に触れる指先
緑の葉を人差し指で軽く撫でると、冷たい水滴が指先に移る。思ったより重い感触で、すぐに手の甲を伝って落ちていく。土の匂いと混じって、雨特有の湿った空気が鼻をくすぐる。
花壇の縁に手をかけて、濡れたコンクリートの冷たさを確かめる。あなたも雨上がりの植物に触れたことがあるだろうか。指に残る水の感触は、なぜかその日一日を特別なものにしてくれる。
午前の静けさ
通勤ラッシュが過ぎた駅前は静かで、時々通る人の足音だけが響く。花壇の向こうを歩く人の靴音が、湿ったアスファルトの上で少し重く聞こえる。手を拭いながら、改札へ向かう。
