静かな夜、若葉の香りと
窓を少しだけ開けると、昼間の暖かな空気が落ち着き、ひんやりとした心地よい夜風が部屋に流れ込んできました。東京の街路樹もすっかり鮮やかな緑に包まれ、夜の空気の中には微かに瑞々しい若葉の香りが混じっているのを感じます。
ノートに留める季節の移ろい
お気に入りの万年筆を手に取り、今日見上げたハナミズキの白さや、街に溢れる柔らかな光の感触をノートに書き留めます。紙の上を滑るペン先の音を聞いていると、日中の賑やかさが遠のき、心が静かに凪いでいくのがわかります。特別な出来事はなくても、季節の呼吸を肌で感じるだけで、胸の奥がじんわりと満たされるような春の夜です。
