ガスコンロの小さな炎

朝の台所で青い炎が燃えるガスコンロとやかん

青い炎の輪

やかんをガスコンロに置く。手首をひねって点火レバーを押すと、カチカチと音がして青い炎の輪が現れた。最初は小さく揺れていた炎が、ガスの量に合わせて均等な高さに落ち着く。

やかんの底に炎が触れると、金属が微かに音を立てる。まだ水は静かだ。五徳の隙間から覗く炎は、思ったより透明で、青と橙の境目がぼやけている。レバーから手を離すと、手のひらに金属の冷たさがしばらく残った。

水の変化を待つ

流し台に置いた茶碗に目をやる。昨夜洗って伏せておいたものが、まだ水滴を含んでいる。やかんの中では、最初に底の部分が温まり始めているはずだが、まだ音は聞こえない。

炎を見つめていると、空気の動きで少し形を変える。安定しているようで、実は絶えず揺れている。五徳の黒い金属と青い炎の対比が、妙にはっきりしている。手を炎の上にかざすと、温かさが指先に届く。

やかんの向こう側

台所の窓から朝の光が差し込んで、やかんの表面に小さな反射を作っている。蓋の取っ手が、ほんの少し傾いている。きちんと締めたつもりだったが、完全ではなかったらしい。

炎とやかんを見ていると、他のことが頭から離れていく。火を使うときの集中は、他の家事とは違う種類のものだ。やかんの底で、最初の小さな泡が生まれる音が聞こえ始めた。まだ沸騰には時間がかかる。青い炎は変わらず、静かに燃え続けている。