カーテンを少しだけ開けて、窓の外を眺めます。昼間の暖かさが嘘のように、夜の空気はひんやりとしていて、肌を撫でる温度が心地よく感じられます。
四月の終わり、若葉たちが夜の闇の中で静かに呼吸をしているのでしょうか。街灯に照らされた緑は、昼間とは違う深い色を湛えています。
春の夜気が運ぶもの
外からは、時折かすかに木の葉が揺れる音が聞こえてきます。遠くで誰かが歩く音や、遠い車の走行音が、夜の静寂をより深いものにしているようです。窓を開けるだけで、部屋の中の空気がゆっくりと入れ替わり、新しい季節の匂いが忍び込んできます。
移り変わる季節の感触
机の上では、ノートパソコンが静かに役目を終えるのを待っています。画面の明かりを消すと、部屋の中はさらに静まり返りました。冷たい外気と部屋の温もりが混じり合うこの瞬間、不思議と心が落ち着いていくのが分かります。
特別なことは何も起きていないけれど、ただ温度の変化を感じるだけで、今日という日が穏やかに閉じていくような気がします。春の夜風は、明日への期待をそっと運んできてくれるようです。
