朝のベランダで白い石を手に

朝のベランダで園芸用の白い石を手に持つ様子

手のひらの重み

ベランダの床に置いた袋から、白い石を掬い上げる。思っていたよりもずっしりと重い。手のひらに載せると、朝の空気でひんやりと冷えた石の表面が、皮膚に触れてくる。

一粒一粒は親指の爪ほどの大きさで、角が取れて丸い。袋には「ホワイトストーン」と書かれている。昨日の帰りに買ったものだ。プランターの土が見えているところに敷くつもりで。

石を右手から左手へ移す。じゃらじゃらと小さな音がして、いくつかが指の隙間からこぼれ落ちる。床に転がった石を拾い上げて、また手のひらに戻す。

プランターの前で

膝をついて、ミントの鉢の前にしゃがみ込む。土の表面に雑草が顔を出し始めている。指先でつまんで抜いてから、白い石を少しずつ土の上に置いていく。

石と石がぶつかる音が、静かな朝の空気に響く。一握りずつ、ゆっくりと敷き詰める。土の茶色が見えなくなっていく。白い石の層が、プランターの中に小さな庭を作っていく。

石を置きながら、指先が土に触れる。湿った感触。昨夜の水やりの跡だろうか。石の冷たさと土の湿り気が、交互に指先に伝わってくる。

残った石を見つめて

三つのプランターに石を敷き終えても、袋にはまだ半分以上残っている。袋の口を開けたまま、中を覗き込む。白い石が重なり合って、小さな山を作っている。

手のひらに残った石の粉を、ベランダの手すりで払い落とす。白い粉が朝の光の中でわずかに舞って、すぐに見えなくなる。

立ち上がろうとして、膝に手をつく。ベランダの床に、さっきこぼれた石がまだ二、三個転がっている。それを拾い上げて、また手のひらで転がす。つるつるとした感触。何度も触っているうちに、石が体温で少し温まってきた。

袋の口を結んで、ベランダの隅に置く。あなたも、何かを手のひらで確かめたくなることがあるだろうか。重さとか、温度とか、表面の感触とか。ただそれだけのために、しばらく手の中で転がし続けることが。