三メートルの長尺ケーブル
届いたばかりのUSB Type Cケーブルは予想以上に長い。机の隅から床へと自然に垂れ、その重みで伸びきった先がまだ余裕を持って広がっている。厚すぎず、硬すぎず、その絶妙な手触りに指先が少し迷う。その長さがどこか余裕にも感じられて、部屋の淡い空気の中でぐっと存在を主張しているようだ。
午後の曇り空の静けさ
外は曇りで、しっとりと落ち着いた湿度が窓越しに伝わってきた。風は強くなく、ほどよく心地よい。それでも何かが控えめに揺れていて、視界に入るカーテンの裾がひらりと動く。そんな時間に、このケーブルを机の上に置いたままじっと見ている。使い始める前の緊張感と、少しの期待が混じる手のひらに、これからのちょっとした変化が宿っているのだろう。
ケーブルの長さがもたらす場所の自由さに、ほんの少しだけ暮らしが変わる気もしている。けれど、それはまだ遠くの未来で、今はただ、静かな午後の一部分として、じっと手元の物を確かめているのだった。
