湿った空気とキッチンの小さな工夫
外は弱い雨が降り続く朝だ。キッチンの窓から見える街路樹の緑はしっとりと濡れていて、湿度がまとわりつく。ぼんやりと冷蔵庫の中を覗くと、いつのまにかシワが増えたり色が鈍くなった野菜が目についた。手に取ると、どこか頼りなくしんなりしている。そんな日常の風景のなかで、ニュースで見たキッチンペーパーを使った野菜保存術を思い出した。
キッチンペーパーで包むだけの簡単保存法
冷蔵庫から出した新鮮な野菜を広げたキッチンペーパーでそっと包む。過湿は避けたいので紙は適度に湿らせず、むしろ余分な水分を吸い取る感じでセットした。新聞で読んだのは、これで葉物野菜の鮮度が保てて長持ちするという話。ささいなことほど見落としやすいけれど、ふだんなら見逃す手触りや状態の小さな変化を確かめるきっかけにもなった。
日常のなかのこまやかな気づき
しばらくすると、野菜の変化に微かに気づく。手のひらに伝わる重みやみずみずしさの差異が、心の内の何かにもちらつく。目の前のちいさな工夫が、自分の変わらぬ日々に少し寄り添うならと、気がつけば微笑んでいた。今日はこの方法で、また少しだけ毎日が整うかもしれない。
