やわらかな光のなかで
公園の小径を歩いていると、頬に触れる風がひときわやわらかく感じられる。木々の若葉が陽を受けて輝いている。
五月の新緑は、見るたびに色合いが深まっていくようだ。昨日よりも濃く、けれど重すぎない緑が枝先まで広がっている。風が通り抜けるたび、葉音が静かに響く。その音に耳を澄ませていると、季節の移ろいを肌で感じている自分に気づく。
あなたも、こんな穏やかな時間を過ごしたことはないだろうか。特別なことは何もない。ただ歩いて、見上げて、風を感じているだけ。
木陰で立ち止まると、遠くから鳥の声が聞こえてくる。この瞬間が、今日という日に静かな彩りを添えていく。
