日が落ちる直前の落ち葉一枚

ベランダのてすりにひとつのはがいろをかえるかすかなゆうぐれのひかり

落ち葉一枚の色の変化

ベランダの手すりに、ひとつの葉がゆっくりととまる。薄曇りの空気が色をくすませ、緑の端が茶色へと深まっていく。風が短く吹くたび葉は揺れ、木目の上に影をのせたり離したりする。

薄曇りの夕暮れと風の気配

視線はその色の変化だけを追い、遠くの灯りはまだ掌の中にはいらない。今日は昨日との境界が、かすかな揺らぎで別の形を作る気がする。

手すりと木目の呼吸

葉が寄り添うように留まり、木の目とともに呼吸する。指先で触れずとも、温かな気配が木の間を静かに流れる。

小さな時間の積み重ね

日常の隙間が、この一葉の色の移ろいで深まる。こうした瞬間に、忘れ物を拾い直す気がする。次の風は、どんな色をくれるだろう。