工事現場の色が刻む記憶の片隅

夕暮れの工事現場に並ぶオレンジ色の中型建機

オレンジ色のトラクターがつなぐ時間

夕方の薄暗さがただよい、湿った空気が肌にまとわりつく。遠くの工事現場に見えるクボタの新しいオレンジ色。あの色は原点回帰だという。子どものころ、手持ちのミニチュア機械も確かにそんな色だったと記憶の片隅が揺れる。

いつか誰かが触れた工機

雨の降りが弱まる中、オレンジ色の機械が並ぶ姿は懐かしくもあり、新鮮だった。滑らかな塗装に映る薄暗い空。動くこともないのに、背後には工事現場の日常が息づいているように見える。

手を伸ばせば届きそうな近さで、普段は気づかない色の力をそっと感じる。世代を越えて変わらないものがそこにあった。音が消えた工事現場の時間は、静かに流れていく。