雨に濡れた街角で立ち止まる
雨が上がりそうでまた降りそうな午後の街角に傘を畳む人影が立つ。ニュースで”受信料の未払い数が減った”と聞いていたその日に、このひとときを過ごす。いつもなら湿った空気に紛れて忘れがちな日常の小さな動きが、この数字の背景にそっと重なるようだ。
支払督促が増えた現実
ネットで反発の声も聞こえるけれど、支払督促が以前の何倍にも強化された。潤色されない現状が、街ゆく人の足取りや、手に握る傘の重さのように心に触れる。数字と社会の間に挟まれながら、日々の生活はどことなく揺れている。
傘越しにすれ違う顔は見えず、雨の匂いだけが染み込む。目に見えない不安を抱えつつも、今日も誰かが支払うかどうかを迷っているのだろう。そんな一瞬を、この街角でただ見ている。
