曇りの午後、エアコンが気になる
梅雨の晴れ間とも言えない曇り空の下、室内にひんやりした風を求めて、エアコン設置の話が耳に入る。カレンダーにはまだ梅雨明け前の六月だが、家のあちこちで早めの準備が進んでいるようだ。ニュースで聞いた新しい省エネ基準の話も頭の片隅にあって、急ぎ足で動く人の群れがまざまざと浮かんだ。
駆け込みで混乱する現場の影
近所の家電店でも、最新モデルへの需要が高まっているらしく、店員の声が遠くから聞こえてくる。設置業者の手が一気に足りなくなっているらしく、取り付けまでの待ち時間が地方よりも長引くこともあるとか。生まれた夏の暑さを思えば、待つしかないこの時間がもどかしい。
窓の外、風に揺れる木の葉が湿り気を含んでいる。不意に手元のスマートフォンに目をやると、ニュースは燃料供給の不安定さも告げていた。そうした背景が、われわれのひんやりした午後の過ごし方と密接に絡んでいるのだと改めて思う。
曇り空の下、じっと待ちながら、身体の芯から涼を感じる日が早く来てほしいとぼんやりと願う。そんな五月雨の午後に絡んだほんの少しの苛立ちと束の間の涼しさを交錯させて、夏を迎える準備は続いている。
