春の朝、足元で光を集めるもの
冷たかった空気が少しずつ和らいでいく、春の朝の時間帯。澄んだ空気の中に、どこからか小鳥のさえずりが微かに響いています。
庭の草木に目をやると、湿気を帯びた葉の先で、小さな朝露が太陽の光を集めていました。風が通り抜けるたびに、水滴はプリズムのようにきらきらと輝き、やがて柔らかな土へと静かに落ちていきます。
若葉が纏う柔らかな色彩
日差しが少しずつ高くなるにつれ、木々の緑がより鮮やかなグラデーションを描き始めます。淹れたてのコーヒーを入れたマグカップを両手で包みながら、その色の移ろいをただ眺めていました。
足元で揺れる名もなき野花も、たっぷりと春の朝の光を吸い込んで、どこか誇らしげに見えます。急ぐ必要のない静かな時間が、新しい一日をゆっくりと動かしていくのを感じました。
