終電を過ぎた駅のホームのベンチ

深夜の無人駅ホームに置かれたベンチ、薄暗い照明が照らす静かな空間

改札を抜けた瞬間、ホームの静けさが耳に響いた。いつもなら人の流れで埋まっている場所が、こんなにも広く感じるなんて。

ベンチの冷たさ

とりあえずベンチに腰を下ろす。金属の冷たさが太ももに伝わってきて、少し身を縮めた。スマートフォンを取り出すと、21時30分を少し過ぎていた。終電はもう行ってしまったのだ。

夜のホームで

普段なら気にも留めない天井の蛍光灯が、妙にはっきりと見える。駅員さんが向こうの方で何かしている音だけが、静寂を破っていた。財布の中のタクシー代を確認しながら、こんな時間の駅も悪くないかもしれないと思った。酔いも少しずつ醒めてきて、今日一日のことがぼんやりと頭に浮かんでくる。

結局30分ほどそこに座っていただろうか。立ち上がると、ベンチの座面に自分の体温が残っているのを感じた。