駅から続く階段の手すりに手を置く。金属の表面がひんやりとして、午後の空気との温度差を指先に感じる。
冷たさの中の温もり
手すりを握りながら段を上がっていく。表面には細かな凹凸があり、長年の使用で滑らかになった部分と、わずかにざらついた箇所が混在している。握る位置を少しずつ変えながら歩くと、金属が体温で温まっていくのがわかる。
コンクリートの段差に足音が響く。一段一段の高さが微妙に違うことに気づく。古い階段なのだろうか。手すりの継ぎ目で指が引っかかる感覚も、なんとなく愛おしい。
街角の小さな発見
手すりから手を離すとき、掌に残る金属の記憶がある。あなたも階段を使うとき、手すりの温度を意識することはありますか?
振り返ると、さっき触れた手すりがまた元の温度に戻ろうとしているのが見える。次に誰かがここを通るまで、静かに待っているようだ。
