水たまりの縁をなぞる午後

雨上がりの東京の歩道で水たまりの縁に沿って光が揺れる情景

濡れた歩道の手触り

雨の降り方が少し落ち着いた午後、歩道の端を見たくなって少しだけ回り道した。アスファルトは深い灰色で、水たまりの縁だけが薄く光っている。かすれた泥の筋を、靴底の感覚で確かめると、ひんやりした水が細い線になって返ってきた。

排水口の近くで聞こえること

植え込みの葉先にはまだ水滴が残っていて、風が弱いぶん落ちる瞬間だけが目に入る。側溝のあたりから小さな音がして、濡れた路面がその近さを教えてくれるみたいだった。

いま、足元の境目に意識を向けたとき、何が一番目立って見えますか?