昼の街路樹と色の変化

ひるのまどべとがいろじゅのはがいろをかえるはるのけいしき

街路樹の色の変化

昼の光が窓辺を照らし、街路樹の葉は新緑の色をゆっくり変える。日差しの角度が変わるたび、樹の影は歩幅を少し揺らす。風が薄く頬を撫で、地面には光の筋が伸び、舗道の色が呼吸する。自動販売機の緑と木々の緑が並ぶ景色は、朝の記憶を静かに呼び起こさない。木の実の匂いも混ざり、喫茶店の窓越しに届く微かな香りと交じる。

窓辺の光と影

窓の外と内を結ぶ指先の距離感が変わる瞬間、ガラスの指紋が街路樹の葉影を柔らかくぼかす。葉脈の白い筋が日影に浮かび、色の変化が時間の腰折れを感じさせる。立ち止まり、深呼吸をひとつ。朝の空気の重さを指先で確かめる。

静かな寄り添い

この景色の一角には、そっと寄り添う静かな気配がある。始まりかけの緑が少しずつ深くなるのを、歩く人の影が追い越していく。今日の昼は、こんな変化をそっと拾うだけで十分だろう。この景色のように、あなたの午前はどの色で始まるだろうか?