夕方の街路樹と色の変化

夕方の路地裏で街路樹の葉が薄曇りの空を背景に揺れている

薄曇りの風に揺れる街路樹

夕方、路地裏の街路樹は薄曇りの空を背に静かに揺れていた。風の動きは穏やかで、葉と葉の間に差す光はくすんだ緑を深く見せる。私はコンクリの縁に腰を下ろし、幹のざらつきを指の腹で確かめた。空気はまだ湿っていて、遠くの車の音だけがこの静けさを切り分けている。

色の変化が落ち着く夕暮れ

色の変化は、葉の縁が薄い夕暮れの光を受けて一層柔らかくなる様子で伝わってくる。緑は黄みを帯び始め、日が暮れると深い緑へと静かに寄っていく。私は息をひとつ吐き、街路樹の影と自分の影が地面で重なるのを見つめる。路地裏の静けさが、ほんの少しだけ心をそっと落ち着かせてくれる。遠くの看板の錆が、街路樹の緑と競うように鈍く光っているのを、私はそっと視線に留めた。