窓の縁、透明な受け皿
窓を少し開けたまま、雨の気配が室内へ折りたたまれてくる。机の端に置いた透明な水受けの上で、雨の雫が一粒ずつ落ち、当たるたびに小さな輪がほどける。ガラス越しの外は輪郭が薄く、音だけが近い。
受け止める、手の動き
タオルを取り、受けの縁を軽く拭う。指先に水分が移り、冷たさがすぐ引いていく。溜まった分だけ流れが変わり、次の雫の道筋がまた生まれる。こういう整理、立て続けにできるだろうか。
ひと呼吸の間
受け皿の中で水の色が薄く伸びると、次の滴が落ちる位置も少しだけ定まる。窓枠に当たる細いリズムを聞きながら、少しだけ手を止める。
