少しめくれた角
木の机に、下書きメモを置いたままペンを止めている。角がわずかに浮いて、指で戻そうとすると紙が抵抗なく撫でられる。折れ目の線だけが、前に進むより先に残っている。
ペン先の戻り
キャップを取っても書き足せない文章がある。ペン先が空白をなぞり、途中で引く。こういう時、結局どこまで書いてから直すのだろう。
置き方の癖
メモは毎回同じ向きにしてしまう。机の同じ場所が、あとから思い出を呼ぶ。紙の端がまた少しだけ揺れ、昼の明るさが薄く移っていく。

木の机に、下書きメモを置いたままペンを止めている。角がわずかに浮いて、指で戻そうとすると紙が抵抗なく撫でられる。折れ目の線だけが、前に進むより先に残っている。
キャップを取っても書き足せない文章がある。ペン先が空白をなぞり、途中で引く。こういう時、結局どこまで書いてから直すのだろう。
メモは毎回同じ向きにしてしまう。机の同じ場所が、あとから思い出を呼ぶ。紙の端がまた少しだけ揺れ、昼の明るさが薄く移っていく。