CEO 松根 秀明
プロフィール
通信システム、コンタクトセンター基盤、次世代ネットワーク領域において豊富な経験を有するエンジニア兼事業リーダーである。長年にわたり富士通グループに所属し、通信関連プロダクトからソリューションビジネスまで多岐にわたる領域で企画・開発・事業運営を推進してきた。
技術者としての基盤形成
キャリア初期より、通信システムプロダクトの開発に従事。次世代PBX開発では、ソフトウェア設計・実装に加えて開発マネジメントにも深く関わり、リアルタイム通信処理から高信頼性アーキテクチャに至るまで、基盤技術の強化に寄与した。また、通信パートナーとのアカウント業務や技術調整を担い、外部企業との協業体制を構築するなど、技術とビジネスの双方を橋渡しする役割を果たした。
次世代通信ビジネスの創出
その後、Computer Telephony(CT)技術を軸とした新規ビジネス開発に移行。Microsoft社およびNetWare社(Novell)が主導する通信インターフェース標準化プロジェクトに企業代表として参画し、国際的な標準仕様の策定に貢献した。この活動は、後のソフトウェアPBXやCTIインテグレーションの普及において重要な基盤となっている。
特筆すべき成果として、世界初となる汎用サーバベースPBXの商用化が挙げられる。米国市場向けリリースに中心メンバーとして参加し、従来の専用機からソフトウェア中心の通信基盤へと移行する大きな技術潮流を牽引した。この技術は商用化後、日本国内での展開にも広がり、通信プロダクトの新しいモデルを確立した。
ソリューション領域への拡張
SE部門への異動後は、ビジネスの焦点をプロダクトからソリューションへ広げ、コールセンタープラットフォームおよび業務アプリケーション開発を主導。多様な顧客業務に応えるためのアーキテクチャ設計、業務フロー最適化、顧客との要件定義を統括し、通信と業務アプリケーションを融合したサービス価値の創出に取り組んだ。
国際協業・大規模オフショア開発の統括
開発責任者としての役割では、中国・イスラエル・ベトナム・インドなど複数国のベンダーとの協業を統括。各国の技術特性や文化的背景を踏まえながら、大規模分散開発のマネジメントを確立した。これにより、開発コスト最適化だけでなく、グローバルリソースを活用した高品質なプロダクト開発体制を構築した。
この国際協業体制は、富士通グループの通信関連プロダクト・ソリューションの開発力強化に大きく寄与し、以後のグローバル連携モデルの先駆けとなった。
初期キャリア:フリーソフト開発者「ひでぽん」
PC黎明期には「ひでぽん」のハンドル名で活動し、国産フリーソフト AUTOKAN(自動漢字変換)」、「OASLHA(LHAアーカイブ操作ソフト)」 を開発。
- AUTOKANは日本語入力が未成熟だった時代に、ユーザーの負荷を軽減する画期的ツールとして広く支持された。
- OASLHAはアーカイブ操作を効率化し、当時のパソコン通信ユーザーを中心に高い評価を得た。
これらのプロダクトは個人開発でありながら広範なユーザーに利用され、技術者としての探究心と、ユーザー視点を重視したソフトウェア設計思想の原点となっている。
一貫したスタンス
技術と事業、プロダクトとソリューション、国内と海外。
これらキャリアは、これら複数の領域を跨いで価値を創出してきた点に特徴がある。通信プロダクトの高度化と業務ソリューションの融合、国際的な開発体制構築、標準化活動など、多面的な知見を持ち、企業の事業成長とプロダクト価値の最大化に寄与し続けている。

